マイナス金利、デフレ ー 2017 年に経営者は何を考え、どのように臨んだらよいか? (3)
一口に運輸業と言ってもその範囲は広いが、基本は同じ。経営者は2017年の初めに、次のことをしっかりと考えなければならない。
1) どの業態に特化するか。
2) 10年後のゴールは目をつぶっても見えるように可視化する。
3) お金のある企業は、「物(施設、車、IT・AI、管理等)」にお金を使い、お金が十分でない企業は「人の育成(給料、資格、労働環境等)」に力を入れる、つまり人間力で勝負する。
4) 中小・零細企業は、売上を伸ばすことを考えずに利益を増やすことを考える。そのためには、粗利を多くすることを考える。ただ運ぶだけでは、生き残れない。価格勝負になるから、資金力のある企業には勝てない。「あの会社は〇〇がすごく良い!!」と言われるものを一つだけでいいからつくる。
5) 「ここから、あそこへ運ぶだけ」という時代は終わった。今後、輸送形態の多様化が必然となる。「運ぶ」以外のサービスを自社の商品とすることを考える。結論を言えば、「運ばない運送業!」も考えてみる。
6) 経営者は、自社の財務諸表を読めないと事業計画を作れない。「現場の熟練者」から「先を読める経営者」にならなければならない。
7) 運転手を含めた企業の質が求められる時代突入する。「特化力」か「総合力」が求められる。
次回は、2017年にやるべき3つのことを述べてみたい。
(2016-12-25)