マイナス金利、デフレ ー 2017 年に経営者は何を考え、どのように臨んだらよいか? (2)
歴史を振り返れば、上がった凧は必ず落ちる。さて、2017年はどのような年になるのか? 3つの視点から予想してみる。
① 米国のトランプ政権による為替の変化。これは、もう少し状況を見る必要があるが、米国の景気が良くなるということは、"ドル高、円安紉の可能性が高い。輸入・輸出関連企業の明暗が分かれる。 運輸業界にとってみると、輸出関連企業をお客様としている企業には恩恵が出てくるが、逆に輸入関連企業は利益が薄くなり、運賃等の値下げ圧力は高まる。
②国内経済は、国家予算に限界があるため思い切った手を打てない。物価上昇率2%は、どう見ても無理。つまり、2017年の国内景気は今と変わらない。 金融庁は金融機関に融資制度の大転換を求め、独自性を強いる。ゾンビ企業に見切りをつけさせ新陳代謝を促す。つまり、法人税を納められない赤字企業はいらないということだ。
③ますます、人が足りないという現象が起こる。給料も上げなければならない。企業にとっては厳しい年となる。 次回は、運輸業に焦点を当て、ではどうすればいいかを考えてみよう。
(2016-12-21)